エクスプローラー 覚醒少年 (富士見ミステリー文庫)

著/北山大詩 イラスト/石田あきら
富士見ヤングミステリー大賞<奨励賞>作品。これは面白いエンターテイメント小説ですね。いや、皮肉じゃないですよ。いや、少なくとも作品への皮肉ではないです。もごもご。まあどこがミステリーだとツッコミ入れるのはもうこのレーベルに対しての恒例行事のような気がするので。それはそれとして作品の話。最初の能力の説明に反して服の中が見えるのは、まあ服も少しぐらいは光を透過するだろうという事で。仕立てのいい服なら裏地もしっかりしているから透過しないのではないかという考えもありますが、隙間から光が屈折して、みたいな。まあ本筋ではないからどうでもいいのですが。敵側の詰めが甘いんじゃないかとかその他諸々置いといて。かなり限定的な能力を駆使して相手とやりとりするのは面白い。人がもやもやと見える、なんていう導入もするりと作品に引きこんでくれました。最後までその能力だけでやってくれるともっと面白くなったんだろうけど、ライトノベルだし最強主人公でいいんじゃないかな。でも続きを書くとしたらやっかいでしょうね。作者じゃないので関係ないですが。そんな感じでした。