デュラララ!!×2 (電撃文庫)

著/成田良悟 イラスト/ヤスダスズヒト 電撃文庫 メディアワークス
ナゾの集団や伝説上の怪物が出てくる池袋を舞台にした小説第二弾。通り魔とか人間失格な教師とか池袋最強とか。変人達が突飛な行動を取っていくうちに物語が紡ぎ出されていきます。今回も長いですが、前回のように前半退屈ということもなくすらすらと読んでいけます。私が心理描写をかっとばしていったからかもしれませんが。
しかし面白いのですが、バッカーノを読んだ時の印象に近づいたような。たしかに出てくるのは変人として合格点なのですが、とりあえず合格点というかなんというか。累計的変人、って言ったら変な表現ですがそんな感じ。そのなかで一番いいキャラであろうデュラハンが今回は脇役で、その視点からの描写で周囲の変人っぷりを強調していた前回の主人公は通行人ぐらいの扱いになっいるので、全体の魅力が大きくかすんでいます。
今回出した黄布賊と通り魔で、さて次回はどうなりますかね。