紅牙のルビーウルフ (富士見ファンタジア文庫)

著:淡路帆希 イラスト:椎名優
ファンタジア長編小説大賞準入選。清く正しく王道を突き進むライトノベルです。特に大逆転とか大仕掛けはありません。戦略が巧みだというわけでもありません。あれこれ一定基準に達していますが飛び抜けているというのでもなく、面白いと思うかつまらないと思うかは、読み手のやさぐれ具合による、というか。剣を持つのがグラディウス、天秤持つのがトライアンみたいなネーミングセンスはいかがかと思うけど、作者自身があとがきで語ってますが、まあそういう事で。最後の剣の使い方はそりゃないだろと思いつつ、私は面白く読めました。作者がお若い(弱冠である)とかは出版された物に対しては関係ない。